ゆる~くぽわわんなeveryday

私のドール達。*写真の無断転載は禁止*

設定を物語風に垂れ流す①

以前から頭の中に漠然とあったうちの子設定。

ドールオーナー様の設定など

読む事がとても好きだし、

私も記録として残しておこうと思います。

 

とは言え

ざっくり書いてますし、

台詞多めです。

誤字脱字😞

何か変な言い回しがあるかも😣

投稿後も修正したりするかも😌💦

 

色々ダメな部分は

広い心で

笑って許してね🙃💕

 

注意)

OkOk👍と言う勇者様のみ

先にお進み下さい。

 

 

それではどうぞ!

 

 

 

 ヴァレン🌸🌸🌸🌸

◎◎王国の第2王子として生まれる。

王位継承を約束された兄と違い

自由奔放に育てられる。

と言うと聞こえが良いが、

実際はとても孤独だった。

ヴァレンにとって、父も兄も遠い存在。

母は歌声が美しく優しいお妃。

ヴァレンは母だけがこの家で、この国で心許せる人だった。

しかし、その母を病気で失くしてしまう。

その数年後、父も病に倒れ、母を追う様にこの世を去る。

その時

兄アルフレッド18歳  ヴァレン13歳。

 

2人にはそれぞれ、約束された相手がいた。兄は王位継承後君主となり、フィアンセのメアリーを妃として迎い入れる。

国王となったアルフレッドとは益々疎遠になっていく。

 

ヴァレンのフィアンセは海の向こうの王女様。その王女に一目会いたくてアルフレッドの許しを得ぬまま、航海の旅に出かけてしまう。

やさぐれ者が跋扈する中で、まだ13歳の少年がたった1人大丈夫なのか?

心配ご無用。

ヴァレンは時々気晴らしにデッキで歌っていた。すると母親譲りの美しい歌声は老若男女問わず魅了し、瞬く間に有名になっていく。

ご婦人から「レン様」と呼ばれていたとかいないとか🤭✨

それをきっかけに、

船上の酒場で毎晩歌うようになり、

初めて自分の力で稼ぐと言う事、

城内では経験出来ない世界を身を以て学ぶ事になる。

のちにこの経験は大切なものとなる。

そして、数週間を経て、やっと許嫁の住む小さなお城へと辿り着いた。

 

王女はヴァレンより6歳年下で、

今年8歳になる▲▲王国の1人娘。

お城には蔦が這っていた。

美しく緑色のその蔦は2階の窓まで辿りついていた。

 

門の前には、2メートルはありそうな大きな男が立っている。

彼は門番らしく訪れた人を見定めている様だ。

商人など沢山の人が門を通る為に並んでいる中にヴァレンも並びようやく順番が来た。

「◎◎王国第2王子ヴァレン。イヴィ王女に逢いに来た。」

そう言う少年の身なりは、長旅で見窄らしく汚れて、付き人もいない。ジロジロと少年を見てから門番は呆れた口調で、「痛い目にあいたくなければ大人しく帰れ」とヴァレンを追い払おうとするが、王家の血筋を引く少年はそんな言葉に怖気つく事も無く、堂々とした態度と凛とした気品は消える事は無くスーっと中に入ってしまう。

 

門を潜り抜けるとそこには色取り取りの花が咲き、大きくそびえ立つ木々から木漏れ日が差しこむ先に、女性に手を引かれて歩く少女を見つける。

 

「失礼ですがどちら様ですか?」

背後から声をかけて来たのはメイド長のノラ。

門番から少年が庭園へ向かったと報告が入り慌てて飛んで来た様子だ。

「私は◎◎王国第2王子ヴァレンです。」

『ヴァレン王子?◎◎王国の?御付きの者はどちらですか?失礼ですが何か身分を証明出来るものは?」

「私1人で船に乗って参りました。証明は...母の写真しか...」と言って差し出したロケットには確かに王家の紋章が刻まれており中には王妃の写真があった。

「あの子がイヴィ王女ですね。」

そう言うと真っ直ぐイヴィの元へと向かおうとするが、再び引き止められる。彼の身なりがあまりに酷い事、とにかく臭いがたまらなく臭いのだ。

『お待ち下さいヴァレン王子。その前にお着替えをご用意致しますので、どうぞこちらへ』

「いえ、このままで構いません。」

「いいえ、構います!これではお嬢様が驚いてしまいますわ。さぁ此方へ」

すると、こちらに気づいた王女が近づいて来ようとしているのが見える。

『あーお嬢様が来てしまいます。急ぎましょう。」そう言うメイド長の言葉を振り切ってイヴィの元へと歩き出す。

イヴィは不思議そうに彼を見つめている。

 

「ノラ、そちらはどなたですの?」

イヴィの後ろから声をかけて来たのは

エリザベートだ。

「あの、奥様こちら・・・」

「王妃様ですか?申し遅れました。◎◎王国第2王子ヴァレンです。はじめまして」

王妃は驚き中々声が出ず、しばらくパクパクしていたが、そのうちやっと言葉を吐いた。

「ヴァレン王子?何故あなたが此処に?」

「イヴィ王女に一目会いたくて来ました。」

「なんですって!? とにかくお話は中でゆっくり聞かせて頂きます。まずは旅の疲れを取ってちょうだいね。イヴィとはその後でゆっくりお話してね。」

「ノラあとは頼みますね。」

 

「はい奥様。それでは此方へどうぞ。」

後ろ髪を引かれながらノラの後に続くヴァレンと母に手を引かれながら付いて行くイヴィ。

 

「イヴィはお部屋に戻って少し横になりましょうね。」

「お母様、あの方私のお客様ですの?」

ゲホゲホ。

「大丈夫?さぁ早く部屋に戻りましょう。」

 

参考①)13歳の少年がたった1人で海を渡り訪れた事は勿論驚くべき事だが、皆が驚く理由は他にもあった。実は◎◎王国の前国王つまりヴァレンの父が生前にイヴィとの事を白紙に戻して欲しいと申し出があり、事実上この縁談は無きものとなっていたからだった。

 

綺麗に身仕度を整え終わったヴァレンにノラが言う。

『ヴァレン王子、差し出がましい事ですが、

よろしいでしょうか?」

「何でしょうか?」

『お嬢様は生まれつきお身体が弱く、体調の良い日以外はお部屋から出る事が出来ないのです。それで...お嬢様とのご縁談は..(参考①)..」

「僕何も聞いていません」

ヴァレンは、頭の中が真っ白になった。

両親を亡くし、兄とも疎遠になり

たった1人心の拠り所にしていた許嫁が、今はただの他人だなんて・・・

 

『お嬢様はお疲れになられた様で、今ベッドで横になられております。少しならばお会い出来ますが、どうなさいますか?」

 

「会いたいです。会わせて下さい。」

 

 イヴィの部屋の前で待たされている間、なんとか心を落ち着かせようと深呼吸をした。

トントントン

「失礼します。」

「ヴァレン王子ですの?どうぞこちらへいらして」

部屋の奥からエリザベートの声がする。

部屋の奥へと進むと

ベッドに横になってこちらを

見つめる少女と目が合った。

「イヴィ王女様....ですか?」

「はい。ヴァレン王子御機嫌好う。」

 

少女の透ける様な白肌がとても儚くて

掴んでいないと消えてしまいそうに見えた。

やっと会えた喜びが、どうしようもない絶望感に代わり、少年の心は押し潰されそうで

ただ悲しくて

その場で泣き崩れた。

 

肩を震わせ泣き止まないヴァレンの元へ

イヴィがベッドから起き上がって

「泣かないで・・・」

そう言いながら抱きしめた。

 

その晩、イヴィの父オーウェン国王が戻るとヴァレンを歓迎する晩餐会が開かれた。

「ヴァレン王子こんな遠くまで、たった1人で来られるとは実に勇敢ですな。殿下がまだ幼少の時1度だけお会いした事があるが、覚えておられるかな?」

オーウェン国王陛下、今夜は私の為に素晴らしい会を開いて下さって感謝致します。

しかし、残念ながら幼過ぎて覚えておりません。」

「ハハハ、まだしゃべれないほど幼かったからな。しかし立派になられたな。時間の経つのは早いものだ。大きくなった殿下とこうして再び会い親しく話しが出来るなど、もう無いと思っていたからな...

おっとこれは失礼した。どうか忘れて欲しい。」

オーウェン国王陛下・・・父が、前国王が大変失礼な事を、、、どうかお許しください。」

「殿下が謝る事ではない。子孫繁栄はとても大切なのだ。娘にそれが難しい以上、親であり国王と言う立場ならば当然の事なのだよ。君が何も気にすることはない。頭をあげなさい。」

「私は・・・私は王女を諦めたくないのです。逢った事もない許嫁に、どうしてここまで心魅かれるのか私にもわかりませんでした。しかし一目見ただけで分かったのです。私には大切な存在であること。他の誰にも代わりなんて出来ない事。父が白紙にしたものを再び白紙に戻して、最初の約束通り王女といつか結婚させて頂く事をお許し頂けないでしょうか?」

「いや、待ちたまえ。これはただの縁談話では無く、国同士の問題なのだ。私の意見だけでは決められないのだよ。」

「現国王を説得出来たら、お許し頂けますでしょうか?どうか・・・どうか・・・・」

「ふむ・・・。困りましたな・・・。とにかくアルフレッド国王陛下がご心配されているだろうから、使いの者を◎◎王国へ向わせた、殿下はしばらくは旅の疲れをとってゆっくりしていきなさい。」

 

一方イヴィの部屋

 

「ねぇお母様、ヴァレン王子は何故私に会いに来られたのかしら?」

ベッドサイドに腰かけた母がイヴィの髪をなでながら

「イヴィはヴァレン王子の事どう思ったかしら?」

「う~ん。瞳が綺麗ね。あと、泣き虫。ふふふ。」

「あら、お口が悪くてよ。ふふふ。」

「でも、何故かしら・・・昔から知ってる気がするわ。初めて会ったのに不思議ね。ゲホゲホ。」

「さぁ、お身体に触るわ。もう寝ましょう。」

「明日もヴァレン王子はいらっしゃるわよね?」

「心配しなくてもしばらくは滞在されますよ。」

「明日は体調が良くなると良いな・・・おやすみなさい。」

 

 翌朝、

ヴァレンはしばらく振りで柔らかく広いベッドで心地よい眠りにつき、爽やかな朝を迎えた。

トントントン。

ヴァレンの部屋のドアがノックされた。

メイド長が起こしに来たのだろう。

「どうぞ。」

ガチャ。

ドアが開く音がしたが、誰も入って来ない。

不思議に思ったヴァレンがドアの前まで近づくと、そこにはイヴィが立っていた。

「イヴィ王女!本日はご機嫌うるわしくあられますか?」

「はい。お陰様で...」

「あっ、えっと、立ち話も何だから・・・

部屋に入りますか?」

「いえ、朝のご挨拶と、もし良かったら一緒にお庭に行ってみませんか?」

「もちろん!では朝食後に行ってみましょうか。」

「はい。では。」

そう言うとパタパタと部屋へと戻って行った。

その後ろ姿がとても可愛くて

ドアを締めてから1人部屋の中をスキップして回るヴァレン。

 

朝食は久しぶりに大勢で楽しく過ごした。

イヴィの輝く笑顔にオーウェンも国王ではなくただの父親の顔に戻る。

「あのね、お食事が終わったらヴァレン王子に

お庭を案内してあげようと思うの。今日は元気なので良いでしょう?」

母も嬉しそうに

「今日はお天気も良いし、無理しなければ良いわよ。ヴァレン王子、娘をお願いしてもよろしいかしら?」

「はい。畏まりました。」

「それじゃ、お着替えしたら一階の来賓室で待ち合わせね。」

イヴィは初めての“待ち合わせ”がよほど嬉しい様子。

 

イヴィの部屋

「お嬢様、本日はどちらのドレスに着替えられますか?」

メイド長ノラが言う。

「ん〜どうしましょう・・・ヴァレン王子はどんなドレスが好きかしら?」

「こちらはいかがですか?白いサマードレスはお嬢様に良くお似合いかと思います。」

「本当?じゃ~それにします。あとお帽子もお揃いのものがあったかしら?」

「はい。準備致しますね。」

イヴィはベッドに腰かけて足をブラブラさせながら楽しそうに鼻歌を歌う。

 

ヴァレンが先に来賓室へ向かう。

「なんかちょっとデートみたいだ。」

階段を駆け下りる後ろ姿からも

楽しい気持ちが溢れていた。

 

しばらくすると来賓室に現れたイヴィの姿は元気そうで、とても可愛らしかった。

ヴァレンは少しハニカミながら

右手を胸にあてて軽く会釈した。

イヴィもドレスの裾を持ち軽く腰を下ろす。

 

2人が仲良く庭に出てゆく姿を2階の窓から

両親共に眺めている。

「あの子のあんな嬉しそうな姿初めて見ましたわ。」

そう言って涙ぐむエリザベート

「夕べ、ヴァレンくんからイヴィを妃に欲しいと申し出があったよ。簡単ではないだろうが、今は彼の勇気を見守る事にしよう。」

 

庭の2人。

イヴィは自分のお気に入りの場所を、次々と案内していた。噴水の水が冷たくて気持ち良いが触ると怒られる事。お城に蔦が沢山這っていて、父親がそれを大変気に入って娘の名前にまで付けてしまうほどだと説明し、

「可笑しいでしょう?」と笑うと

「そんな事ないよ素敵だよ。」と言う。

 

2人は姫や王子では無く 仲の良い友人の様に呼び合う様になっていた。

 

夏の日差しが眩しくて、帽子や日傘を差してはいるけれど、ヴァレンは少し心配だ。

「もう少し奥まで行ってみましょ~」

「待って、はしゃぎすぎて疲れるといけない。

そこの木陰で少し休憩しよう。」

「そうね。じゃ休憩しましょう。」

白いドレスが汚れるからと

ヴァレンがハンカチを敷いてくれる。

「ねぇ、ヴァレン。本当に1人でここまで来たの?すごいわね。王子様と言うより冒険家みたい。」

イヴィの腰掛ける横でゴロンと寝転んで、

船の中での出来事を話すヴァレン。

「ヴァレン歌がお上手なのね?聞かせて欲しいわ。」と言うと、

ヴァレンの甘く優しい歌声は庭中に響き渡り、

城内のメイド達が窓から顔を出して聞き入っている。そこへメイド長が現れ叱られている。

それを見て2人でまた笑う。

 

2人はお互いの生い立ちも話した。

ヴァレンは両親はもういない事を話すと

すごく不安そうに俯いてしまう。

イヴィはヴァレンの手にそっと触れるとこう言った。

「私は生きるわね。」

 

ヴァレンは幼心にどんなに愛しても

いつかは全て失ってしまう事を知り、

心はいつも孤独の中に閉じ込めて来た。

やっと会えた彼女も身体が弱く、また失うかも知れないと思うと、とても怖かった。

でも、彼女の自分への思いやりを知り、まだ見ぬ未来に傷つく事はやめようと誓った。

 

 

 

🌸🌸🌸🌸🌸🌸

やっぱり男の子の方が歳は関係無く、

甘えん坊さは増し増しの様な気がします。

今も

ヴァレンは甘えたがりで、

いつもイヴィにくっ付いています🤭💕

でも、他人の前では恥ずかしいので

カッコつけてみせてます。

イヴィはそれを知ってるから

何にも言わずにヴァレンに寄り添います。

 

 

 

そんな2人の物語。

 

第2部へ続くー

      (未定)

最後まで読んで下さった勇者様

ありがとうございました🙏💦✨